text by Ichikawa Yuuki 
                                                     
                                                    0.導入 
                                                   
                                                    1000枚の?カードを?買う????こんにちは、市川です。 
                                                    と、言うことで前回のエキスパンション「運命再編」からちょっと早目の登場となります『タルキール龍紀伝』。 
                                                    いつものように筆者がこれは!と思うカード達をピックアップしてお届けしたいと思います。 
                                                    よろしくお願いします。 
                                                  
 
  
                                                    1.1枚買う 
                                                    
													 
                                                
                                             
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                                                《龍王シルムガル》 
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                                                   運命再編で登場したシルムガルさん、それから1000云年後の彼がカード化。 
                                                    場に出た時にクリーチャーかプレインズウォーカーのコントロールを奪うと言う、豪快な能力です。 
                                                    クリーチャーだけでなくプレインズウォーカーを奪えるのがこのカードのキモかなと思います。 
                                                     プレインズウォーカーはクリーチャーと違って消耗するパーマネントなので、コントロールを奪った時にそのプレインズウォーカーを使い切ってしまえば、返しのターンに《龍王シルムガル》を除去されたとしても後の祭り。多大なアドバンテージを得た後でしょう。 
                                                   また、単純に青黒系のコントロールのフィニッシャーとしてサイド後入れるのも悪くないでしょう。 
                                                    対戦相手は除去呪文をサイドアウトしているでしょうし、場に残ってしまえば制圧力は環境でも屈指です。 
                                                     
												   
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                                                    | 
                                               
                                               
                                                 
                                                    「3/5 飛行 接死」と言うサイズも非常に素晴らしいですね。 
                                                    《包囲サイ》を止め、《嵐の息吹のドラゴン》を止め、怪物化した《羊毛鬣のライオン》もダンマリ。 
                                                  
  
                                                    神話レアで出た5種類のエルダードラゴンサイクルですが、《龍王シルムガル》が最強です!間違いない! 
                                                  
  
                                                   
                                                    2.2枚買おう 
													 
                                                 |  
                                             
                                               
                                                《荒野の確保》 
                                                    | 
                                               
                                               
                                                 
                                                    シンプルなテキストのカードは強い、これはMTGの通説です。 
                                                    《神の怒り》や、《稲妻》などが代表されるカードですね。 
                                                     
													 
                                                 |  
                                             
                                               
                                                   | 
                                               
                                               
                                                 
                                                    さて、そこで《荒野の確保》のテキストを確認してみましょう。 
                                                   
                                                    「白の1/1の戦士・クリーチャー・トークンをX体戦場に出す。」 
                                                   シ・・・・シンプルッ!!!!This Is Simple!!!!! 
                                                  
  
                                                    と、テキストは非常に簡潔です。マナを注いだ分だけのトークンが出るわけですが、その用途は柔軟に富んでいます。 
                                                  
  
                                                    赤白のトークンデッキに入れてマナカーブを埋めたり 
                                                     
												   
                                                 |  
                                             
                                               
                                                 
  
                                                  ドリームコンボ、決めてみたいっ!
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                                                    コントロールデッキのフィニッシャー兼ブロッカーとして入れてみたり 
                                                     
												   
                                                 |  
                                             
                                               
                                                  
                                                   
                                                  あれ、この発想どこかで・・・?
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                                                   と、言ったような感じで、シンプルなカードだからこそ、色々と想像力を掻き立てられます。 
                                                  
  
                                                    また、《稲妻の狂戦士》、《ドラゴンの餌》、《鐘突きのズルゴ》などの加入によって、明らかに強化されている赤単系のアグロデッキに対しても強いので、そういうメタゲーム的な観点からも強いカードなのではないかなと、予想しています。 
                                                  
 
 
  
                                                    3.4枚揃える 
													 
                                                 |  
                                             
                                               
                                                《棲み家の防御者》 
                                                    | 
                                               
                                               
                                                 
                                                    大変異サイクル、果たして使われるのか・・・とフルスポイラーが出てから思案していました。 
                                                    その中で一番使われると予想したのが、この《棲み家の防御者》です。 
                                                   《棲み家の防御者》は、まずサイクルの中でも大変異コストが”1G”と、軽いのが特徴です。 
                                                    この大変異コストが、使われるカードになるかに於いて、非常に重要だと私は考えています。 
                                                   3ターン目に裏向きに出して、然るべきタイミングで大変異コストで表にするのが基本的な使い方になるかと思いますが、5ターン目に裏向き→即大変異コストで表に。 
                                                    と言ったように、大変異コストが軽いと”3マナ+大変異コスト”と言う動きがしやすく、可変的にデッキのマナカーブを埋めてくれます。 
                                                   また、《棲み家の防御者》は表になった時の能力も《Regrowth》と強力かつ汎用的で使いやすく、様々なデッキに入れやすいですね。 
                                                    《吹きさらしの荒野》などのフェッチランドを回収しても良いですし、非常に腐り辛い能力と言えるでしょう。 
                                                   地味に付いているブロック制限能力も、トークン系デッキが増えると思われる次環境ではいぶし銀の働きを見せるのではないかなと考えています。 
                                                     《毅然さの化身》や、《死霧の猛禽》などのカードの登場で、《棲み家の防御者》を2ターン目に表で出すことも厭わない、緑単色のアグロデッキが出てくるかも知れませんね、《ハイドラの血》と組み合わせても強そう! 
                                                   《棲み家の防御者》で《棲み家の防御者》を回収することも勿論可能なので、使うなら4枚必須! 
                                                    是非安いうちに4枚集めておきましょう! 
                                                  
 
 
 
  
                                                    4.10枚買える! 
                                                    
                                                   
													 
                                                 |  
                                             
                                               
                                                《集合した中隊》 
                                                    | 
                                               
                                               
                                                 
                                                    マナコストと能力から小さい《召喚の罠》のような印象を受けるカード。 
                                                    《龍王シルムガル》や《龍王オジュタイ》など、フィニッシャー足り得るクリーチャーが出た事によって、青黒、青白系のコントロールが隆盛される事が考えられます。 
                                                     それらの全体除去《命運の核心》や、《対立の終結》をケア出来るインスタントタイミングのカードはアグロデッキに於いて重宝されるでしょう。 
                                                   それ以外にも、クリーチャーを多く入れる構築をすれば、単純にカードアドバンテージを得れる可能性が高いので、カードとしての強さも申し分ありません。 
                                                   
                                                    《集合した中隊》と、《族樹の精霊、アナフェンザ》などの加入によって、Jackson 
                                                    Cunninghamが「プロツアーマジック2015」で使用していたセレズニアアグロのようなデッキが組めるかも知れません。
  
                                                    (参考:プロツアー『マジック2015』トップ8デッキリスト)
 
  
                                                 
                                                     
                                                     
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                                                  《集合した中隊》は新しい《ワームの到来》だ!!!
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                                                    5.100枚買う!!! 
                                                     
													 
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                                                 《雷破の執政》 
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                                                    正直、私、勘違いしていたんです・・・・。 
                                                    まさか、この3点、”対戦相手”に当たるなんて・・・・。 
                                                    《雷破の執政》のスポイラーが出た時、Twitterのタイムラインが騒いでいました。 
                                                   「強い!」「ヤバい!」 
                                                   と言うような呟きをあちこちで散見したのですが、 
                                                   
                                                    『え?除去打たれたら自分に3点?流石に弱いでしょ、現代マジックのカードパワーに追いついてないなみんな・・・・。(落胆)』 
                                                   みたいになっていました、現代マジックに追いついていなかったのは私でした!ごめんなさい! 
                                                     
                                                   気を取り直して。 
                                                   《雷破の執政》はまず4マナ4/4飛行と言う及第点なスペックに 
                                                   
                                                    「あなたがコントロールするドラゴン1体が対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象になるたび、雷破の執政は”その”プレイヤーに3点のダメージを与える。」 
                                                   と言うメリットも備えています。 
                                                   また、クリーチャータイプがドラゴンであることも加点材料と言えるでしょう。 
                                                    対戦相手はこれを前にして《命運の核心》で他の展開したクリーチャーを破壊するか、《雷破の執政》を破壊するかで悩むことになります。 
                                                   あなたがコントロールするドラゴンすべてがこの能力の影響を受けますので、《嵐の息吹のドラゴン》などの、他のドラゴンクリーチャーとの相性もバッチリ! 
                                                     また、単純に《雷破の執政》を多重に展開すると、1体除去するだけでプレイヤーに6点と、それだけでゲームに勝ててしまいそうな能力です。 
                                                  
  
                                                    重ね張りして強いカードは使われるのが定石! 
                                                    これ以外に《龍を操る者》などのシンボルが濃い、強いカードが増えたので、前環境のような赤単信心が復権するかも!と期待を隠せません! 
                                                  
  
                                                  
  
                                                    6.1000枚買え!!!!!!!! 
													 
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                                                《岸砕きの精霊》 
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                                                    見、見るからにつええええええええ!!! 
                                                   3マナ3/3でありながら能力を3つ備えています。 
                                                    無色1マナで+1/-1するか-1/+1する能力、《霊異種》を彷彿とさせます。 
                                                    パワーを上げて《クルフィックスの狩猟者》や《包囲サイ》と相打てますし、タフネスを上げて場を支えても良いでしょう、自分が有利な場を作ることが出来ます。 
                                                   一番上の能力は除去を避けたり、疑似警戒的に使うことも出来ます。 
                                                    裏向きで戻って来るのはデメリットでもあり、メリットでもあります。 
                                                    大変異で表返すと素のサイズが4/4になりますので、前記のパワーとタフネスをパンプアップする能力の稼働率もアップ!通常のクリーチャーのサイズアップより、その影響力は大きいでしょう。 
                                                   しかし、一番押さえておきたいのはこのマナコスト『UUU』。 
                                                    ここから導き出されるものは・・・・? 
                                                   
                                                     
													 
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                                                    そう、青単信心の復権! 
                                                   また、クリーチャータイプがエレメンタルなところも見逃せません! 
                                                    《波使い》で強化されながら4/4でアタック!にっくき《クルフィックスの狩猟者》もへっちゃらです! 
                                                    《海の神、タッサ》でアンブロッカブルにしながらパワーを上げて5点! 
                                                     
                                                   除去耐性があり、《軽蔑的な一撃》、《否認》が当たらない事から、コントロールのサイド後のフィニッシャーとしても採用される事が考えられます。 
                                                     これはさながら《岸砕きの精霊》はマナコストの軽い《霊異種》と言えるでしょう!!!!!! 
                                                     
                                                   つまり、端的に申し上げますと・・・・ 
                                                  
  
                                                  
  
                                                  
  
                                                     
                                                    《岸砕きの精霊》を1000枚買え!!!!!!! 
                                                  
  
                                                   と、言うことです!《岸砕きの精霊》は最高! 
                                                   
                                                     
                                                    いかがだったでしょうか、『タルキール龍紀伝』も非常に強力なセットで、『運命再編』が発売以降の、やや停滞気味であったスタンダード環境を、一新するようなデッキが多数出てくることが予想されます、楽しみですね! 
                                                     
                                                     
                                                    と、言うことで今回はこの辺で終わりたいと思います、また次の記事でお会いしましょうー! 
                                                   
                                                     
                                                     
                                                  
  
                                                    シングルカードやボックスの購入はお近くのBigMagicもしくはBigWebでしている市川 
                                                      
                                            
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