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                                                  by Yuuki Ichikawa 
                                                   
                                                   
                                                  
  
                                                  0.導入 
                                                   
                                                   
                                                  1000枚買え!!!!こんにちは、市川です。 
                                                    と、言うことで今回はいよいよ今週末に発売されます、タルキール覇王譚。 
                                                    その中でも筆者がこれは!と思うカードをいくつかプレビューしていきたいと思います、よろしくお願いします。 
                                                  
 
 
  
                                                  1.1枚買おう 
                                                   
                                                  《時を越えた探索/Dig Through 
                                                  Time》 
												    
                                                   
                                                   未来予知で登場し、タルキール覇王譚で再登場したキーワード能力、”探査”を持ったドロースペル。 
                                                    8マナとコストは重いですが、能力は流石に破格の強さ、重いコストは前述の”探査”が補ってくれています。 
                                                    序盤に除去スペル、カウンタースペルなどを駆使して墓地を肥やし、5マナくらいで打てるのが理想ですね。 
                                                   ただ、これ自体を引きすぎてしまっても探査コストが賄えないのでデッキに入れてもせいぜい1枚か2枚でしょう。役割の近い《ジェイスの創意》と散らして入れると良いかも知れません。 
                                                   採用するデッキですが、墓地を肥やしやすい《思考囲い》や除去スペルと組み合わせたいので黒を合わせて、フェッチランドを8枚使用できるエスパーカラーなどが良いかも? 
                                                  
 
 
  
                                                  2.2枚買う 
                                                   
                                                  《真珠湖の古きもの/Pearl Lake 
                                                  Ancient》 
												   
 
  
                                                   え!?こんなカス神話を!? 
                                                    と思う方もいるかも知れません。ですがこのカード良く見てみると 
                                                   
                                                  ・瞬足=構えやすい 
                                                  ・打ち消されない=青系コントロールミラーで強い 
                                                  ・果敢=スペル過多なコントロールデッキに入れることを想定すると相手はブロックし辛い 
                                                  ・手札に戻る能力=除去耐性 
                                                   と、実は使われるフィニッシャーとしての要素を兼ね備えています。 
                                                    また、手札に戻る能力は土地を3枚戻さなければいけないため縛りがキツいように見えますが、この環境の土地と言えば。 
                                                   
                                                   
												     
 
  
                                                   そう、置く事によって擬似的なアドバンテージを獲得する各種占術土地! 
                                                    これによってコントロールデッキの「場を捌いたが後半のドローが弱くて負け」みたいな事態を防ぎやすくなります。 
                                                    実はメリットずくしのフィニッシャー、お値打ち価格の時に騙されたと思って揃えても? 
                                                  
 
 
  
                                                  3.4枚揃えよう! 
                                                   
                                                  《カマキリの乗り手/Mantis Rider》 
												   
 
  
                                                   小さくなった《稲妻の天使》。 
                                                   タフネス3は脆いという評価もありますが、本当にそうでしょうか。 
                                                    この環境を紐解いて見ると、低マナの除去の弱さを感じます。 
                                                    《稲妻の一撃》や《胆汁病》は《破滅の刃》のように2マナで上のマナ域のクリーチャーを倒せません。 
                                                   ですので《英雄の破滅》や《かき立てる炎》などの3マナから4マナのやや重めのスペルが環境の標準除去となる可能性が高く、そうなるのであればタフネスが3か4かは採用の基準にならないのでは無いかなと考えています。 
                                                   カード単体としての評価ですが、やはり速攻、飛行というところからプレインズウォーカーにとても強く、これが使われる環境になるかでプレインズウォーカーの採用率に影響を与えるんじゃないかなと思っています。 
                                                   
                                                   
                                                    
                                                   
                                                   特に私が愛する《歓楽者ゼナゴス》にとって、《カマキリの乗り手》は本当に天敵ですね! 
                                                    忠誠度が3であることが多いので一撃で倒されてしまいますし、0起動によって出した2/2トークンは彼の警戒能力によってビタ止まり! 
                                                   他のジェスカイカラーのカードが心許ないので、この環境で使われるかはなんとも言えませんが、カードが揃って来る次環境などを睨めば、4枚持っておいて損は無いでしょう。 
                                                  
 
 
  
                                                  4.10枚買え! 
                                                   
                                                  《軍族の解体者/Butcher of the 
                                                  Horde》《マルドゥの隆盛/Mardu Ascendancy》 
												    
 
  
                                                   使われるならおそらくセットで使われるので、紹介もセットで。 
                                                    《軍族の解体者》は見たまんまのパワーカード。 
                                                    《カマキリの乗り手》の項でもお伝えしましたが、強力なプレインズウォーカーが蔓延る次期環境、パワー5で速攻を付与出来ることのなんとすばらしいことか。 
                                                  
 
 
  
                                                      
                                                    オラオラオラオラオラァ!!!!!!
  
                                                   
                                                   今をときめく赤のパワーカード、《ゴブリンの熟練扇動者》との相性もバッチリ! 
                                                   《軍族の解体者》キャスト→《ゴブリンの熟練扇動者》が戦闘開始フェイズにトークンを出す→そのトークンを生贄に速攻を付与 
                                                   と言う動きも出来、そのドブンに対応出来るデッキも多くは無いでしょう。 
                                                   
                                                   
												   
 
  
                                                   また、《マルドゥの隆盛》も1、2Tにクリーチャーを展開出来ていれば、《軍族の解体者》キャスト時の生贄を用意出来るだけでなく、《軍族の解体者》が攻撃することによってまた新たな生贄要因を作ることが出来ます。 
                                                   また、下部のこれ自体を生贄にすることによって得られる『ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+0+3の修正を受ける。』も要注目の能力でしょう。 
                                                   
                                                   
												    
 
  
                                                   全体除去の代表であった《至高の評決》が落ち、やや重めの《対立の終結》が加入したことを加味すると、次期環境で使われる全体除去は《悲哀まみれ》、《神々の憤怒》が筆頭となります。 
                                                   これらは-2-2か、3点のダメージを与える修正値による全体除去の為、《マルドゥの隆盛》の能力によって自軍のクリーチャーを守れることを意味します。 
                                                   そのためこのカードは有用なトークン生成エンチャントでありながら、信頼性の高い全体除去対策でもあるわけです。 
                                                  
  
                                                    《軍族の解体者》、《マルドゥの隆盛》、この二つを軸としたマルドゥビートダウン! 
                                                    間違いない!
 
 
 
  
                                                   
                                                  5.100枚買え!! 
                                                   
                                                  《凶暴な拳刃/Savage Knuckleblade》 
													 
 
  
                                                   MTGには事故が付き物です。 
                                                    事故に強いカードはMTGに於いて強いとされています。 
                                                    《群れネズミ》なんかは良い例でしょうか、マナフラッドにもマナスクリューにも強いですよね。 
                                                   《凶暴な拳刃》はその強いカードの条件を満たしています。 
                                                   マナフラッドしている?じゃあ2Gでパンプしてアタックだ!その後ハンドに2Uで戻して出しなおそう。 
                                                    マナスクリューしている?別にこのカードは何をしなくても強い、ただ3マナ4/4ってだけで強いし、相手はパンプ能力がちらついてブロック出来ない、じゃあ第2メインに2枚目の《凶暴な拳刃》をキャストしてエンド。 
                                                   ってな具合に。 
                                                    Rで速攻を付与させるのも素晴らしい、マナカーブを可変出来るカードはデッキを安定させる。 
                                                    《火打ち蹄の猪》や《世界を目覚めさせる者、ニッサ》は良い例でしょうか、キブラーグルールの《火打ち蹄の猪》は2ターン目に出ても強かったし、3ターン目に速攻を持ちながら出てきても強かったですよね。 
                                                   ティムールのカンたる《龍爪のスーラク》との相性の良さも目を引きます。 
                                                    チャンプブロックすら許さない《凶暴な拳刃》は無敵! 
                                                   《ティムールの魔除け》、《頑固な否認》を用いたティムールクロックパーミッション(と言うには暴力的ですが)みたいなデッキが出来るかも、そんな期待をさせてくれる優秀なクリーチャーです。 
                                                    ティムールバンザイ! 
                                                  
 
 
 
 
  
                                                  6.1000枚買え!!!
  
                                                  《龍語りのサルカン/Sarkhan, the 
                                                  Dragonspeaker》  
												   
 
  
                                                   え?もう高いでしょ?すいません、高いからと言ってウソはつけません。 
                                                    このカードは本当に強い!!!!! 
                                                   知ってるよって石を投げられそうですが、どのあたりが強いか解説させて頂きます。 
                                                   
                                                  ・マイナス能力で環境の大半のクリーチャーを除去、またそれを使用しても忠誠値が残る。 
                                                    →《クルフィックスの狩猟者》、《凶暴な拳刃》、《軍族の解体者》などなど。 
                                                   
                                                  ・+1能力でダメージレース、また忠誠値も5になるため中々落とせない。 
                                                    →環境で使われると予想されるパワーカード、《世界を目覚めさせる者、ニッサ》を一撃で落とせる。ニッサキラー!! 
                                                   使い捨て出来、多重に引いても強いプレインズウォーカーは使われるのが世の常。 
                                                    《世界を目覚めさせる者、ニッサ》のように、4枚使われることが予想されます。 
                                                  
  
                                                  
  
                                                   
                                                  うだうだ書いてももどかしいだけです、はっきり言いましょう、1000枚買え!!!!!!!!!! 
                                                  
  
                                                  
  
                                                  
  
                                                   では、次の記事でお会いしましょう。 
                                                  
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                                                    市川ユウキ 
                                                 |  
                                                  マスクスブロック時代よりMTGを始め、インベイジョンが入る頃に引退。 
                                                  ミラディンの傷跡が発売した頃にMagic OnlineでMTGに復帰。 
                                                  ほぼ同時期にニコニコ生放送にて"瀬畑"のハンドルネームでMagicOnline配信を開始。 
                                                  その独特で軽妙な毒舌トークと、確かな実力から人気を博す。 
                                                   
                                                  配信者としてのキャリアを重ねると共に地道な努力を続け、2013年MOPTQを2期連続で突破。 
                                                  更に日本レガシー選手権において前人未到の2連覇を果たし一気に国内においてブレイク。 
                                                   
                                                  そして2014年。『プロツアー・ニクスへの旅』『プロツアー・マジック2015』において、 
                                                  2連続プロツアーTOP8入賞を果たし、プロ最高ランクであるプラチナレベルにまで上り詰める。 
                                                  『プロツアー・マジック2015』において使用した《世界を目覚めさせる者、ニッサ》を4枚投入した『ジャンド・プレインズウォーカー』デッキは世界のトッププレイヤー達から賞賛を受けるなど、デッキチューナーとしての評価も高まっている。 
                                                   
                                                  正に今、世界で最も注目を集めているプレイヤーだ。 
                                                   
                                                   
                                                  主な戦績 
                                                   
                                                  ・プロツアー・マジック2015 6位 
                                                  ・プロツアー・ニクスへの旅 4位 
                                                  ・グランプリ神戸2014 7位 
                                                  ・The Last Sun 2013 ベスト8 
                                                  ・Eternal Festival Tokyo 2013 
                                                  3位 
                                                  ・2013日本レガシー選手権(夏)優勝 
                                                  ・2013日本レガシー選手権(春)優勝  
                                               |   
                                                市川ユウキ(瀬畑太郎) 
                                                  「瀬畑太郎の紙とMOのあいだ」 
                                                     第1回  
                                                  第2回  
                                                  第3回  
                                                   
                                                   特別企画「新環境でつかまえて」 
                                                    
                                                   
                                                   
                                                  ”プロツアーニクスへの旅”に向けての調整録  
                                                   
                                                   
                                                  市川ユウキのGP神戸調整録 
                                                   
                                                  市川ユウキ日本代表への道 
                                                  第1回 今までのおさらい 
                                                  第2回 Rabble 
                                                  Red&ローグ特集 
                                                  最終回 何故市川は勝てなかったのか 
                                                   
                                                  市川ユウキの「これを1000枚買え!!!」 
                                                   
                                                  タルキール覇王譚編 
                                                   
                                                   
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