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岡本桂多のKill them All! 第7回 コンボを制するものは統率者戦を制する(後編) 
 
text by Okamoto Keita

前回からの続きです。

 今回は主に無限マナコンボを取り扱っていきたいと思います。

 無限マナは統率者がそのマナを活用してフィニッシュできるのでない限り(《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》や《メムナーク/Memnarch》など)、別途フィニッシュ手段を採用しておく必要があります。

 よく使われるフィニッシュ手段は《ゴブリンの大砲/Goblin Cannon》、《瀉血/Exsanguinate》、《青の太陽の頂点/Blue Sun's Zenith》が挙げられます。





6.《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》+自身のマナコスト以上のマナを生み出せるマナアーティファクト(《太陽の指輪/Sol Ring》、《Mana Crypt》、《厳かなモノリス/Grim Monolith》、《魔力の櫃/Mana Vault》)×2など

使用色:



A:コンボパーツの枚数:★☆☆☆☆(必要なコンボパーツの枚数は多い上に無限マナからのフィニッシュ手段も必要)

B:無限パーツの汎用性:★★★★★(《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》は単体でも盤面の制圧力は高く、マナアーティファクトはそもそもデッキの種類を問わず採用に値する)

C:対処のしづらさ:★☆☆☆☆

D:墓地対策耐性:★★★★★



20点中12点のコンボです。

 今までのコンボと違って無限ダメージではなく無限マナに過ぎないので、他にフィニッシュ手段を採用する必要があります。

 《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》はコストは重いものの非常に多くのカードとコンボ、シナジーする強力カードで、汎用性の高いカードです。

 このコンボの利点のひとつは無限マナを出すだけの反面、青い無限コンボ特有の墓地対策への耐性です。

 このコンボを警戒するには、《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》をまず除去できるようにクリーチャー除去を構えておく事が最優先です。次に、すでに場に出ているならば無限コンボに使えるマナアーティファクトを破壊しておけばある程度安心できるでしょう。





7.《パリンクロン/Palinchron》関連

使用色:



 《パリンクロン/Palinchron》+7枚の土地から12マナ以上生み出せる状況(6枚以上の島と《High Tide》や《魔力の篭手/Gauntlet of Power》など、《飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger》、《マナの反射/Mana Reflection》など)

《パリンクロン/Palinchron》+《幻影の像/Phantasmal Image》

《パリンクロン/Palinchron》+《下僕の反射鏡/Minion Reflector》


A.コンボパーツの枚数★★☆☆☆(一番下以外は2枚で無限マナのみでフィニッシュ手段が他に必要)

B.汎用性★★★☆☆

C.単体除去耐性★★★★☆(《パリンクロン/Palinchron》を何度も手札に戻せるぐらいマナに余裕があれば)

D.墓地対策耐性★★★★★

20点中14点のコンボ。

 青単色や青緑のマナを伸ばすデッキが採用する有力な無限コンボのひとつです。

 1つ目のルートは青単色のデッキの主な勝ち手段といってもいいほどメジャーなものです。《魔力の篭手/Gauntlet of Power》関連のカードは単色のデッキなら絶対に入るもので、それに《パリンクロン/Palinchron》をあわせるだけで簡単に無限マナになるのであれば採用しない手はないでしょう。

 2つ目のルートは《幻影の像/Phantasmal Image》が単体で強いカードなので、気づいたら無限マナを達成している事があります。

 3つ目のルートは《下僕の反射鏡/Minion Reflector》が単体では少し重いのが気になりますが、速攻持ちの《パリンクロン/Palinchron》のトークンが無限に出てくる、青単色かつ2枚でフィニッシュできる数少ない無限コンボです。《下僕の反射鏡/Minion Reflector》は正直あまりメジャーなカードではありませんが、場に出るだけで仕事をするクリーチャーをコピーしたり、各種タイタンシリーズなどをコピーしたりすると非常に強力で、《パリンクロン/Palinchron》がなくとも一定以上の働きを見せてくれます。




 このコンボに対抗するにはそれぞれのルートで別々の対処方法を要求されます。

 1つ目のルートでは《パリンクロン/Palinchron》を打ち消す事が出来れば簡単ですが、十分にマナがあると単体除去が効かなくなるのが難点です。《飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger》のルートならば《飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger》を、《マナの反射/Mana Reflection》ルートならば《マナの反射/Mana Reflection》を、など処理しづらい《パリンクロン/Palinchron》では無い方を処理するように心がけましょう。

 2つ目のルートでは《幻影の像/Phantasmal Image》が場に出る前に《パリンクロン/Palinchron》を処理しようとすれば《パリンクロン/Palinchron》を手札に戻さざるを得なくなり、結果的に《幻影の像/Phantasmal Image》が《パリンクロン/Palinchron》のコピーにならずに済むので単体除去が効くように見えます。ですが《幻影の像/Phantasmal Image》も《パリンクロン/Palinchron》も失ってはいないので引き続き警戒を怠らないほうが良いでしょう。

 3つ目のルートでは《下僕の反射鏡/Minion Reflector》を狙うのが良いでしょう。比較的破壊しやすいアーティファクトで、しかも5マナと重いのが対処のしやすさを助けてくれます。

 コンボ始動まではただ単に土地を並べるだけで良くて派手な動きをする必要が無いので、無駄にヘイト値を稼ぐ事が無いのがやっかいです。コンボをしようとしているプレイヤーが動かないから他の3人で殴り合っていたら一気に漁夫の利を持っていかれる事があるので気をつけましょう。特に《歯と爪/Tooth and Nail》から《パリンクロン/Palinchron》と《飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger》を持ってくる動きは予備動作を全く必要としないので注意しましょう。





8.《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》+《Basalt Monolith》

使用色:なし




A.コンボパーツの枚数★☆☆☆☆(無色の無限マナなのでフィニッシュ手段が別途必要。)

B.汎用性★★★★★

C.単体除去耐性★★★★★(クリーチャー不要)

D.墓地対策耐性★★★★★

何色でも採用することが出来る20点中16点の無限マナコンボ。

 《Basalt Monolith》はデッキによっては何も考えずに採用してしまえるマナアーティファクトで、《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》は多くのカードとシナジーするカードです。

 例えば《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》のドロー能力をコピーすれば2マナでドローを進めることが出来るので、《Basalt Monolith》を探しに行く時にも重要で、無限マナがあればそのまま無限ドローにつなげることも出来るのでフィニッシュ手段に強引にたどり着くことが出来ます。

 このコンボに対抗するには対応するアーティファクトを破壊するか、《無のロッド/Null Rod》などで起動できないようにしてしまうしかありません。




 他にも多くの無限コンボがありますが、まずはデッキタイプを問わずに入れる事が出来る代表的なものを取り上げたつもりです。

 無限コンボの知識が全く無い状態で実際のゲームをはじめてしまうと、一体どのカードに対処したら良いのか混乱してしまうので、ある程度の予習は必要です。

 また、今回自分で勝手に点数をつけてしまいましたが、20点中満点の無限コンボは存在しません。どのコンボにも付入る隙、妨害する手段やタイミングがあります。クリーチャー除去、アーティファクト破壊、墓地対策、それぞれバランスよくデッキに入れるようにしましょう。

 青を含んでいれば打消しという簡単な妨害手段を入れればいいのですが、打ち消してばかりでは自分だけアドバンテージを失っていくので注意しましょう。


 今回取り上げた以外のコンボについては今後実際の統率者戦のレシピを交えて紹介していきたいと思います。


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