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「BMワンダーフォーゲル部」
第13回 《吠えたける鉱山/Howling Mine》
 
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2015.6.12
text by Hayashi Shoya


右も左もわからない初心者だった時期、ほとんどのマジックプレイヤーに存在すると思います。
勿論筆者にもそういう段階があり、デッキの中身が1マナしか入っていない《果敢なエルフ》入りの赤緑や、《秘儀の遠眼鏡》の入った赤単など色々なデッキを楽しく組んでいました。

そんな頃の筆者の作ったデッキの中で一番楽しいデッキだったと言えるのは、赤青の「ドローバーン」でしょう。
動かし方は簡単。青のドロー呪文で一杯引いて、本体に火力呪文を一杯投げる。デッキ名の通り、これだけです。

相手の《オーランのバイパー》を無視して《火葬》をプレイヤーに撃ち込んだ時、対戦が終わってから「初心を思い出しました、ありがとうございます」と言われたりもしました。




そんな「ドローバーン」ですが、初期構想の時にエース枠として採用されていたカードがあります。
それが《吠えたける鉱山》です。





一度きり、たった2マナの支払いとそのカード以外にはリソースを割く必要がなく、置いているだけで毎ターンのドローが1枚増える凄いカードです。
毎ターンマナを余すことなく対戦相手への火力に注ぎ込むバーン程、このカードが合っているデッキは無いと、そう考えていました。
実際この考えは間違っていないと思いますし、効果自体も有無を言わせず強力な物であると今でも思っています。相手の手札も勝手に増えていくというデメリットに目を伏せれば、ですが。

この《吠えたける鉱山》がドローバーン的に活躍したかと言うと、現実は非情であり、サイドボード後には相手に1枚引かせたところで割られてしまう事が多々ありました。
そうでなくても青いデッキ相手にはカウンターとフィニッシャーをかき集めさせてしまう事があり、その内嫌気がさしてデッキから抜けてしまいました。


しかし、勝つ時には一方的に勝ってしまうパワーのあるカードでもあります。
その誰に対しても無遠慮な効果にはどこか惹きつけられるものがあり、このカードのせいで《時の篩》や《紅蓮術士の昇天》と言うガチャガチャ動く置物を使ったデッキが好きになってしまいました。



最近はこういう「クリ―チャーを使わず勝つ」というアプローチのデッキがスタンダードに存在しないので、やや物足りなく感じます。

さて、今回は鉱山ということで…。
そもそも鉱山という語句は山そのものを指しているものではなく、その近郊で採掘した鉱石を精錬するまでの事業所の事を指しています。
今日紹介するのはその中でも最も有名であろうカリフォルニア・ゴールドラッシュ時の近場にあったシエラネバダ山脈です。



夢があって良いですね、ゴールドラッシュ。この地から金が見つかったことが広く知られると、全米からカリフォルニアに向けて移住する人が30万人もいたそうです。この移住は1849年にスタートしたため、この鉱山付近へとやって来た初期の人々は「フォーティーナイナーズ」と呼ばれたそうです。なんかカッコイイですね。現NFLチームの名前にもなっています。開拓精神溢れる人々は、このアメリカ最高峰を擁するシエラネバダ山脈に挑んでいった、と。良い時代だなぁ。

僕の近くにもそういった場所が欲しいです。
家の庭を掘って金銀石油が出てきたら…とりあえず、カード買いまくろう。
それではまた次週。


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