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カジュアルで遊ぼう 第1回:モミールベーシックで遊ぼう1 
 
texted by Hiroshi Ishida


●モミール・ベーシックとは?

 Magic Online(以下MO)内で遊べる独自のフォーマットです。

 通常のMTGとは一線を画したプレイ感を誇るフォーマットですが、そのルールを知れば理由もすぐにわかります。

 


●デッキは基本地形60枚のみ!?

 はい、ずばりいってその通りです。

 なんとこのモミール・ベーシックでは、デッキには基本地形しか入れてはいけません!(氷雪基本地形も入れられません)

 

 つまり基本地形以外すべて禁止カードというわけです。

 そんなルールでどうやって戦えって?

 それは……

 

●61枚目のカード、それこそがMomir Vig

 MO内での遊び方として、ヴァンガード戦というものがあります。

 通常のデッキの他にプレイヤーの分身(つまりアバター)であるヴァンガード・カードを一枚選びます。このヴァンガード・カードはデッキ内に含まれず、ゲーム開始時から統率領域に置かれ、ゲームに影響を与えます。

 そしてプレイヤーは、このヴァンガード・カードによって初期手札枚数やライフが変動し、また最初から特殊な能力を得てゲームを開始するのです。

 
 モミール・ベーシックでは、そのルール名称の元となったモミール・ヴィグがヴァンガードとして使用されます。
 モミール・ヴィグのヴァンガード・カードの能力は以下のとおりです。
Momir Vig, Simic Visionary Avatar
ヴァンガード

手札 +0/ライフ +4

{X},カードを1枚捨てる:点数で見たマナ・コストがXである、無作為に選ばれたクリーチャー・カード1枚のコピーであるトークンを1体戦場に出す。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動でき、各ターンに1回しか起動できない。
 え? 何を言っているかわからないって?
 大丈夫、MTGのルールは完璧です。

 冷静に読んでみればすぐにわかるはずです。

 まず初期ライフが+4されるので24になります。手札枚数/上限は+0なので7のままです。

 そして大事なのは起動型能力です。

 これはヴァンガード戦のルールにより、いつでも常に使用出来ます。
{X},カードを1枚捨てる:点数で見たマナ・コストがXである、無作為に選ばれたクリーチャー・カード1枚のコピーであるトークンを1体戦場に出す。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動でき、各ターンに1回しか起動できない。
 この能力は通常のMTGのカードと同じく、起動コストを支払ってプレイします。

 でも、ランダムに選ばれたクリーチャーって?

 例えばX=2でプレイした場合、どうなるでしょうか? 

 さてみなさん、ここで2マナのクリーチャーを想像してみてください。


 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》? いいですね〜。

 《闇の腹心/Dark Confidant》? モダンマスターズ再録おめでとう!

 《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》?  最近スタンでブイブイ言わしてますよね。大嫌いです。

 《復活の声/Voice of Resurgence》? PTの影響で暴騰してますね、4枚集めといてよかった。

 《従者/Squire》? お目が高い! 弱い!

 《灰色熊/Grizzly Bears》? バゴス!

 

 

 そう、これらのどれもが選ばれる可能性があります。

 だから、灰色熊のコピーであるトークンが出ることもあれば、タルモゴイフのコピーが出ることもありますし(最大1/2ですけどね!)、炎樹族の使者が出ることもあるのです(2マナ出てもアバター能力は1ターンに1回しか使えないから灰色熊みたいなもんですね!)


 そして、実際にはもっともっとたくさんの候補があり、そのどれもが選ばれる可能性があります。

 なにせランダムに選ぶとは……これまでのMTGに存在したすべてのカードの中から選ばれるというわけなのですから!!



 ここまで説明すれば後はお分かりでしょう。


 モミール・ベーシックではデッキにスペルは入っていません。

 なのでゲームを進める手段は唯一つ……ヴァンガードであるモミール・ヴィグの能力のみです。

 この起動能力だけを頼りに、場に(ランダムに選ばれた!)クリーチャー・トークンを出し、それを使ってゲームを組み立てていくことになるのです!









●モミール・ベーシックの魅力

 さて、ここまででモミール・ベーシックの基本的な説明をして来ました。

 ここでひとまず難しい話はさておき、まずはこのフォーマットの魅力を説明させてください。



 はっきり言いますがモミール・ベーシックはすごく面白いです!


 まずプレイ感が通常のMTGとは一線を画しています。なにせ場に出るトークンは全てランダム!


 例えば同じX=7で起動したとしても、超強力な《静穏の天使/Angel of Serenity》で相手の場を蹂躙できることもあれば《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable》が出てしまってその誘発能力でいきなりゲームオーバーになることだってあるのです。



 そう、このランダム感。

 
 誰にも制御できないしわからない、この行き当たりばったりなゲームプラン。

 言ってしまえば運ゲー。

 うん、紛れも無い運ゲーです。

 

 MTGは知的ゲームです。

 もちろん運の要素は小さくはありませんが、それでもまずは知略と戦略がモノを言うゲームです。

 プレイング然りデッキ構築しかりメタゲーム分析然り、あるいはカード知識然りピック理論然り空気を読んでの協調然り。

 ですがこのモミール・ベーシックでモノを言うのは、まずは圧倒的に運。

 後々の記事で書きますが、もちろん勝率を増すための戦略もありますし、コンバットの優劣で勝敗が決まることもあります。
 それでも、モミールにおいては、通常のMTGよりもずっと運が占める要素は高いです。

 

 だが、だがそれがいい!



 こんな特殊なルール、そして特殊なフォーマットなんです。

 普段のMTGとはまるで違うこのプレイ感……誰にも読めないランダム性に支配されたゲームの流れは、普段のMTGとはまるで違います。

 この何とも言えない感覚を知ってしまったら、もう病みつきになってしまいますよ。



 さらにモミールの魅力はまだあります。

 これも結局は運ですが、モミールにおいて序盤の攻防だけで勝負が決まってしまうことはあまりありません。

 そうなると終盤はお互いに巨大クリーチャーを出しあうダイナミックな展開になります。

 普段のMTGでは稀有な、リミテッドですらそうそう見られない6マナ以上の生物が戦場に大量に並びあっての怪獣大決戦。





 巨大クリーチャーの肉弾戦が好きなパワープレイヤーにはたまらない展開になります。

 
 このダイナミズムも、モミールの魅力と言えるでしょう。



 さらにこれも大きな魅力なのですが、モミールには土地事故がありません。

 

 通常のMTGではどうしても、どれだけ緻密なデッキ構築を行なっても土地事故のリスクからは逃れられません。

 

 土地ばかり引いてスペルがプレイできず圧敗した、あるいは土地1枚も引けずに何も出来ずに負けた……こういった経験がないなどという幸運なプレイヤーはまずいませんし、土地事故で負けても気分がよくなってしまう聖人君子も殆どいないでしょう。


 土地事故はMTGをする上で切っても切れない腐れ縁。

 けれど、モミールはそのしがらみから解き放たれた素晴らしいフォーマットなのです!

 

 なにせデッキはすべてが基本地形なので、土地を引かないという事故、つまりマナスクリューは発生しようがありません。

 そしてモミール・ヴィグのアバターは最初から存在し、常にこの能力を使えますので、土地しか引いてないのに関わらず必ずクリーチャーを展開することが出来るわけです。土地しか引かずに何も出来ないというマナフラッドの心配もありません。

 

 もちろん何が出てくるかは運ですし、『事故』と呼びたくなるような凄まじい事態はしょっちゅう起きてしまうのですが(笑)。それでも土地事故で「はいはい負け負け〜」という事は絶対にありえないのです。

 

 このようにモミールは、土地事故体質なプレイヤーにとっての救世主とも言える、ストレスのかからない素晴らしい遊び方なのですのです。

 



 そして、遊ぶためのコストが大変安い事も魅力と言えます。

 

 なにせデッキに必要なのは土地とモミール・ヴィグのヴァンガードカードだけ。初期投資はどのフォーマットよりも安いです。

 そしてデッキは基本土地だけなので、どれだけ新しいエキスパンションが出ても追いかける必要はなく、何も追加する必要はありません(新しいエキスパンションが出るたび当然MTGのクリーチャーは増えていくので、プレイ感は変わっていくのにも関わらず、です!)。


 後はプレイにかかるチケットだけですが、モミールはカジュアルルームでのプレイも盛んですから、そちらで遊ぶ分には完全にフリーになります。

 それでいて、前述したようにプレイは大変に楽しいものになります。

こんな安くて楽しいゲーム、MO環境があるのにやらないのはあまりにも勿体無いですよ!







●モミール・ベーシックの始め方

 一通りルールの紹介も終わったところで、まずは始め方について説明しようと思います。

 まずMOでのフォーマットですので、MOをプレイできる環境は必須です。

 モミール・ベーシックのMOでのフォーマット区分は構築戦(constructed)になりますので、事前のデッキ構築と登録が必要になります。
 この際に必須となるのが冒頭でも紹介しましたモミール・ヴィグのヴァンガードカードです。


 現在ではこのモミール・ヴィグの入手方法は主に2種類あります。


・1 トレードでBOTや他のプレイヤーから入手する。

・2 STOREでMomir Basic Event Deckを購入する。

 それぞれについて説明します。





・1 トレードでBOTや他のプレイヤーから入手する。

 シングルカードを入手するのと同じ方法で、MO内のでのトレードで探して取引します。

 現在は、だいたい12チケット程度で取引されているようです。(*1 2013年5月時点)

 もちろん、知人から譲ってもらったり借りたりできればもっとお手軽です。

 

 この方法で入手できるヴァンガード・カードは以前のディセンション・リリースイベントで配布されたアバターです。

 現在では配布は行われていないのでちょっと高額なわけですね。

 このアバターのイラストはモミールの顔のアップとなっています。

 

・2 STOREで「Momir Basic Event Deck」を購入する

 これは簡単で、MOのSTOREで購入すればOKです。現在$9.99で販売中です。 (2013年5月時点)

 このセット内には、モミール・ヴィグのヴァンガードカードに加え、60枚の基本地形が入っています。

 この60枚の基本地形には、現実世界では超高額カードであるグル・ランドも5枚含まれていますし、色々なエキスパンションの基本土地が入り交じっています。

 美麗な基本地形カードでデッキが組めるようになるのも魅力と言えるでしょう。

 

 Event Deckの魅力は、これだけあれば他にカードは何も必要なく、開封すればすぐにモミールベーシックが遊べるという手軽さです。

 たった$9.99の初期投資で簡単にモミールが遊べるので、個人的にはオススメです。



 こちらで入手できるのはこの商品専用に書き下ろされたアルターアート版のモミール・ヴィグになります。

 またこの商品はトレード不可、換金不可ですので注意してください。2個以上購入する必要も意味もありません。

 

 こうして準備が出来ましたら、いよいよモミールベーシックで遊ぶことが可能になります。

 

 次回以降では実際のプレイに関して、またこの『運ゲー』でもなるべく勝率を高めるための戦略やデッキ構築についても切り込んでいきます!
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