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ヘッドジャッジ 中村“testing”貴宣 WMCQ総括 
 


三都市開催のワールド・マジック・カップ予選すべてのヘッドジャッジを務められた中村貴宣レベルジャッジに大会の総括をして頂きました。



-レベル3昇格にちなんだ三都市制覇お疲れ様でした。GPを挟み、プレミアイベントの連戦でしたね。

中村 お疲れ様でした、WMCQシーズンにGPをはさむのは恒例でしょうか笑



-大変でしたね笑。各予選の参加人数をお聞きしてよろしいですか。また、三都市以外でも開催されるべきだと思いますか?

中村 東京387人、名古屋245人、大阪282人です。
資格制※なので都市部で開催される方が理に適っていると思います。年1度しかないイベントということもありますので人が集まりやすい都市部がこのイベントには最適でしょう。

※WMCQはPWP500以上が出場資格となる。



-WMCQは今年で3回目となります、来年以降も盛り上がっていくと思いますが、このような資格制のイベントはどうですか?

中村 もう少しブランド力を強めていきたいですね。もっと特別感を出したいです。資格制というのがピンとこないプレイヤーの方々もいらっしゃるので今後どう宣伝するかが課題ですね。



-今年度よりLCTが追加されましたが、感想をお願いします。

中村 フルで開催※されなかったのでもう少し工夫が必要かと思います。トライアルのために会場に来る、という理由が必要ですね。また、トライアルが前日開催のみという決め事があるため、本戦を土曜に設定して翌日に決勝を行うことが難しいです。GPTのように前週などにできれば参加人数も見込めるのではないでしょうか。

※最大開催可能数は10卓。各都市とも及ばずだった。



-では、PTQとは違うWMCQの魅力はなんでしょうか。

中村 PTQよりも参加人数が集中しますね、年一度ですから当然ですが。GPに次ぐお祭りイベントと言えるでしょう。開催時期がスタンダード過渡期※なのはよいですね。またWMCQはジャッジのためにもなりますよ、PTQよりもジャッジが全国から集まるため交流会にもなりますので。他県のジャッジとの意見交換ができる素晴らしい機会であると思います。

※新エキスパンション発売前に開催することによりスタンダードへ再度興味を向けることができる。



-近頃のイベントは店舗とジャッジの連携が必要となっていますが、お店に対しての意見などがあればお聞かせください。

中村 ジャッジがお店さんに個別に働きかけるべきだと思います。レベル2の最低案件に交渉力が加えられたんです。ジャッジは色んなお店に働きかけて輪を広げてほしいですね。ジャッジとお店がお互いのメリットを話し合い、協力して、よりよいイベントを目指すべきでしょう。イベントをするのに必要なのは人、物、お金です。個人のジャッジが大きなイベントをするのは金銭的に難しい、そこで店舗にご協力頂くわけです。物というのは場所ですね。店舗はスペースを持っていますから。その代わりに我々は人を出せます、ジャッジはお仕事を頂き、店舗はイベントによって利益を出す。理想の形です。僕は採算分岐点をお店に提示し話し合いますね。この規模のイベントなら会場の動員許容量がどの程度必要か、人件費や賞品といった経費がどの程度必要か、など。その上で店舗が利益を出せるイベントを考えていきます。そのためにはやはり実績を店舗に見せていかなければなりません。ですからプレミアイベントに関わることは我々にはとても重要な事なんです。



-各店舗にジャッジがつくようになれればいいですね。それでは最後に中村さんの描く理想のトーナメント像を語って頂けますか。


中村 2015年度からPTQの形が変わりますよね、これまでのPTQではなく、まず各地の店舗で行われる“PTQに出るための予選”を抜け、参加費無料とされる「地域PTQ」に出場してプロツアーの権利を勝ち取る。僕は「地域PTQ」をリゾート地で開催したいんです。「旅行に行く理由ができる」というのはMTGの醍醐味だと思います。大会に付加価値をつけて行きたいですね。あとは畳の上でMTGをしたい笑。宴会場などで開催するのもいいですね笑。屋形船でドラフトをしたことがあるんですが、風情があってとても楽しめました、和洋折衷ですけど笑。採算を度外視しておもしろいものができれば嬉しいですね。



-とても魅力的なお話です、近い将来実現できれば、と思います。

本日はありがとうございました、今後とも宜しくお願い致します。

今年度で3回目の開催となるワールド・マジック・カップ予選。
まだ若いトーナメントなだけに課題はありますが、これからの成長が楽しみです。



中村貴宣
名古屋在住のレベル3ジャッジ。MTGのルールに魅惑されたのがきっかけでジャッジ資格をとる。
testingの愛称で知られ、公式でもFMQを執筆している。

CBL主催


   
 
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