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表西幸次郎 千里の道も一歩から(仮)第2回 
 
text by Kojiro Omonishi 

 みなさん、こんにちは!

 前回は、レガシーの魅力とデッキの選び方について書きましたが、いかがだったでしょうか?

 今回の記事は、使いたいデッキを決めた後、実際にどうやってカードを集めていくのかを紹介していきます。

 内容的には当たり前の様な話がたくさんありますが、「千里の道も一歩から」という事で、誰にでも分かるよう細かく書いていくのでよろしくお願い致します。

 では、「第二回・カードの集め方」を始めていきます。



Chapter1:まずはなにから集めよう?

 レガシーはカードの値段が高額な物が多いので、レガシーを始めたくても始められない人がたくさんいます。

 それだけではなく、カードの値段は徐々に高くなっていて、各種デュアルランド・各種フェッチランドの値段は中々手が出ない額にまで上がりました。

 他にも様々な高額カードがあって

《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
《闇の腹心/Dark Confidant》
《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
《実物提示教育/Show and Tell》
《Force of Will》
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
《不毛の大地/Wasteland》
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》


などがあります。

 デッキを作る為には、これらのカードを集めなければなりません。
まずは、どこから買えばいいか分からなくなりますが、何人かのBMスタッフに聞いた話や、自分の経験談を混ぜて説明していきます。




Chapter2:基本は土地から買おう!

 これはどのスタッフも口を揃えて

「各種デュアルランド・フェッチランドから買っていけ」

と言ってます。


 理由は何個かあって、

①値段が上がり続けている
 先ほど話していたことですね。


②逆に下がる事はほとんどない
 レガシーを始めて4年ぐらい経ちますが、下がったのを見たことがありません。


③違うデッキを途中で使いたくなっても土地の色が被ってたら使いまわせる
 例えば、RUGデルバーからBUGデルバーに変える場合は《Tropical Island》や《霧深い雨林/Misty Rainforest》を使いまわす事が出来ます。これはモダンを始めたい時も一緒で、《霧深い雨林/Misty Rainforest》と《沸騰する小湖/Scalding Tarn》があればレガシーのカナスレとモダンの青いデッキを作る事が出来ます。


④売る時にも買った時と同じような値段で売れる
 各種デュアルランドは、買う時の値段と自分が売る時の値段がそんなに変わりません。これはデュアルランドが常に安定した需要があるので、店・友人・ネットオークション等で売っても、買ったときと同じような値段で売れる可能性が高いです。


⑤モダンへ参入しやすい

 前の項でもちょっと書いていますが、対抗色フェッチランドはモダンでもそのまま使う事ができます。
これから、モダンの大きいイベントとして、5月10日~11日開催のBIG MAGIC OPENのサイドイベントでSCGインビテーショナル予選(モダン)があり、8月22日~24日にはGP神戸(モダン)が行われます。GP神戸まで、モダンが熱いシーズンが始まるので、レガシーのカードを集めるついでに、モダンのカードを集めてしまいましょう!
例として、レガシーで対抗色フェッチを使うデッキを紹介します。


・RUGデルバー
《霧深い雨林/Misty Rainforest》《沸騰する小湖/Scalding Tarn》

・パトリオット
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》《乾燥台地/Arid Mesa》

・ジャンド
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》

・SnT
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》

 これらのデッキは対抗色フェッチを4枚ずつ使うので、どうせ土地を買うならモダンでも使えるこれらのデッキを選ぶのも良いです。友好色フェッチより安いのである意味コストパフォーマンスが高いのも良いですね。


⑥デュアルランドは永遠の輝き☆
 私の思い出話になりますが・・・。

 とある方が、毎月一回MTGプレイヤーを集めて「シルバーの会」という飲み会をしています。シルバーの会では、メンバーのだれかの誕生日が来ると、みんなでお金を出し合ってプレゼントをするのですが、私の誕生日には《Taiga》と《Plateau》をくれたのを今でも覚えています。

 まあ、《Taiga》と《Plateau》をもらったのに使ってるのはエスパーかよ!って思うかもしれませんが・・・。

 デュアルランドは他のMTGのカードとは一線を画したデザインをしています。

 絵画の様に綺麗なイラスト、特徴的な名前、テキスト枠でマーブル状に渦まく2つの色、白枠デュアルランドに段々慣れてきて「白枠も悪くないな・・・。」と思い始めた矢先に、黒枠デュアルランドを見たときの衝撃は今でも忘れません。ブランド物の鞄や時計と似たような感じで、高級感もあります。






 もうすでにレガシーを始めているプレイヤーも、最初の一枚目のデュアルランドを手に入れた時の事ははっきり覚えているのではないでしょうか?

 今からレガシーを集めるプレイヤーは、最初の一枚は是非デュアルランドを買ってみて下さい!思い出と一緒に集めるとモチベーションも上がって、楽しく集める事が出来ますよ!





Chapter3:土地を買った、その次は?

 正直な所、土地が一番ハードルが高いのでそれを集めると大体集め終わったようなものですが・・・。
それでも優先して買うカードを上げるなら


①多くのデッキに入っているカード
《不毛の大地/Wasteland》《Force of Will》


 この二枚は、レガシーの大体のデッキにどちらかのカードが入っています。値段もじわじわと上昇中で、一万円を超えてきています。両方持っていると他のデッキを使う時に困らないので、4枚ずつ揃えるのが無難でしょう。



②モダンと共通のカード
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》《闇の腹心/Dark Confidant》
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》



 モダンでも大活躍のカードばかりなので、レガシー・モダンと使いまわす事が出来て、なんていったって強い!!モダンシーズンが近づくとじわじわ値段が上がっていくので、早めの購入をお勧めします。

 あとは、デッキごとのパーツを購入するだけで完成です。金銭的に余裕のある方は、一気に購入しても構いません。
迷っている方はレガシーを始める時の魔法の言葉

「いらんくなった時に売ったら買った時より値段上がってるよ!」byくーやん

を信じて、預金額をぶっ飛ばしましょう!

 いつレガシーバブルがはじけるか分かりませんが・・・。

 他にも、購入するばかりではなく、トレードという手もあります。





Chapter4:トレードの狙い目は?

 トレードで交換する事が出来れば、不要なカードを交換して、お財布にやさしいままレガシーを始める事が出来ます。

 ただ、レガシー資産を持っているプレイヤーはレガシーのカードにしか興味が無い人も多いので、こちら側が出せるトレード用のカードが無い事も多いです。



興味ナシ・・・


 その場合は、昔からスタン・モダン・リミテッドをしているトーナメントプレイヤーを探しましょう!

 トーナメントプレイヤーは、スタンダードのローテーションで落ちたカードもモダンで使うかも知れないので、大体は売らずに残しています。

 なので、モダン用に残しているカードをトレード出来る可能性があり、特にモダンで禁止になっているカードはトレードしやすいはずです。

《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》


  この二枚はレガシーで一線級にも関わらず、モダンで禁止されている為、持て余している人も多いはずです。自分の周りでそういうプレイヤーがいたら、トレードをお願いしてみましょう!



CHPTER5:まとめ


 長くなりましたがまとめると

STEP1:各種デュアルランド・フェッチランドから集める

STEP2:レガシー・モダン共通の強カードはコストパフォーマンスが高い!

STEP3:自分が既にやっているフォーマットがあれば、レガシーのカードとトレード
(ついでにそのフォーマットを布教しちゃいましょう!)

STEP4:デッキが完成!これであなたもレガシープレイヤーだ!



 これで「第二回・カードの集め方」は終わりです。

 レガシーは簡単に買える物でもないので、デッキがすべて揃うまでは結構な時間が掛かります。

 私自身も、4年前にワールドウエイクが出てからレガシーを集め始めましたが、当時の値段でも1年以上かかりました。

 最初の頃は、ギルドランドと対抗色フェッチを使って代用し、安いコモン等は友人Kから貰って(奪って)、別の友人からデュアルランドを安く譲ってもらったりしながらカードを集めました。全部集め終わったときの時の達成感と、始めてそのデッキで大会に出た時の喜びは今でも忘れません。

MTGは、コレクションも楽しめるゲームです。

  最初は「全部でこんなにお金がかかるの?めんどくさいなぁ」となるかもしれません。

  それでも、最初の一枚を買った時に、男心をくすぐるコレクター魂が目覚めるはずです。

 使う分のデュアルランドを全て集めた時に、嬉しくなって友達に報告したらどん引きされる事もあるでしょう。「後、これだけ集めたら全部集まんねんな~」と飲みの席で壊れた機械の様に言い続けてうんざりされる事もあるでしょう。


 でも、どうせ集めるなら楽しんで集めた方が絶対楽しいです!

 コレクションもまた、レガシーの醍醐味ですから!


 次回からは、プレイング編に入ります。
内容自体は、まだ内緒(未定ともいう)ですが、場合によっては動画を使ったりして出来るだけ分かりやすく説明していくのでよろしくお願いします!


 ではまたあいましょう!






問題解答編

 この問題は初級編なので、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を+2すればそれだけで正解です。盤面に既にある、《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》は土地をセットするだけで3/2になってジェイスを殴ってきます。なので、+2しないとジェイスが破壊されてしまう訳ですね。

 ジェイスを使うデッキはジェイスが場に残ると大体勝てます 

 今回の場合は、問題が簡単ですが、実際の試合ではどうでしょうか?

・稲妻が入っているデッキに対して、ブレインストームの能力を使い、稲妻で破壊される。

・相手の盤面が《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》しか無く、ジェイスをプレイしてブレインストームの能力を使い、こちらのターンエンド時にプレイされた《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》や《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》、手札から出された追加の《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》でジェイスを破壊される。

  ぱっと考えるだけでも、色々な盤面や状況があります。

 ジェイスを使う時のプレイングは難しく、いつのタイミングから相手のデッキトップを見続けるのか?相手の場にクリーチャーがいて手札に除去が無い場合ブレインストームとバウンスどちらを使うのか?等、どうすれば正解なのか分かりにくい状況が多々あります。なので、今回はジェイスを出来るだけ場に残すように動いた方が良いという事だけを覚えておいて下さい。これだけでも、勝率が上がるはずです。





問題2「ブレストは今使う? それとも使わない?」


 あなたはUW石鍛冶を使用しており、ゲーム開始から2ターン経ちました。現在の盤面は以下の通りです。





これまでのターンの動き

相手(先手)  1ターン:《Volcanic Island》セット→《思案/Ponder》をプレイ

自分(後手)  1ターン:《島/Island》セット

相手(先手)  2ターン:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》セット

自分(後手)  2ターン:
 このターンあなたは《渦まく知識/Brainstorm》を使うか使わないかで悩んでいます。さて、どうしますか?
正解はまた次回!!


 
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